雑記

「人間関係の内側に入り込めない」という台詞を酔潰れた女が絵の本の中で吐いていて、嗚呼僕も僕も!と頷いていた。人間が下手なので人間が下手そうな相手にしかシンパシーを感じないが僕がシンパシーを感じたところで相手は迷惑千万だししかも人間下手そうなやつにしたって僕よりは人間うまくやっている、と、これもさっきの本の中の同じ人が吐いていた台詞で、人のことをわかろうなんざ自分の事もわからない奴がよく言うよな。わかり、ってよく言えるよ、わかってなんかいない。そういえば一度僕がブレードランナーが好きという前情報しか知らない初対面の人に「君にはリドリーの意図なんか絶対にわかりはしないよ」と喋って2分で言われたことあったけど僕がリドリーの意図がわかるかどうかなんてことどうしておまえがわかるんだ?おまえひょっとしてエスパー?折り紙でお前のこと折ってやるぜ。

内側に入り込めないってそりゃあそうだよだってあなたのことが知りたくて喋って居ます、て時に人は他愛もない会話上っ面の会話で肌を滑り込んでいくように人の内側に入っていくのに対して僕は注射器もって「あなたのことが知りたいのでとりあえず血液いただいてもいいですか?血が何色か知りたいので」みたいに人の内面を知るために抉り取って解剖するような言葉の針を突きつけようとする、側から見ればサイコパスで注射器持って仲良くなりたいなんて言われたら誰だって警戒するけども僕はそうなんです。でも血液調べたところでなんにもわからないので、目の前の対象を知るとかではなくただ僕は血液を採取して調べることのほうが好きなのかもしれないな。一目見ただけでその人の職業や習慣を知ることが出来るホームズが毛嫌いされるのはなんで?

人は人のことをわかろうとして人と対峙してるのか?ということさえわからない。

飲み会など、上っ面の会話で天気の話とか、会話に入り込めないのでその大部分は覚えていないのだけどなんか他愛もない会話、そもそも他愛もないは古語派生らしいけど他愛って漢字からして愛もないのか?俺は他愛もない会話ができないから愛がないのかそれとも他とは一体なにか?ということを考えてぐるぐるしている。

僕は大勢の人が集まっているところでうまく話せないので俯いていると、しきりに「君黙ってるけど大丈夫?」みたいなことを聞かれて「大丈夫です、大丈夫です」と譫言のように繰り返して俯いて居た。普段は適応するために過剰に喋って後で落ち込むのだけれど適応機能がオーバーヒートを起こして壊れていた。その場その場の色に合わせて過剰に自分を落とし込んで対応するとスタミナ消費してすぐスタミナドリンクなり魔法石なり課金しないと人間のレベルが低いので寝て回復しないと体が持ちません。適度に順応できる人間はえらい!すごい!

"カメレオン皮膚痛み"ということを調べていたけれどGoogle検索の検索結果には"含まれない痛み"(痛みの部分に取消線)という頁しか表示されず、うああっとなった。アトピー持ってないけどアトピーの人は空気に適応できなくて皮膚が荒れるのか?なんてことを考えて心のアトピーなんてことをまたぐるぐるしてた。人間アレルギーなんて本があるので立ち読みしてみたらどうやって治すかなんてことばかりでどうやってそれでも生きていくかについては冒頭には特になかったので買わずに帰った。人の冒頭だけ読んで最後まで読まずにその人を見定めていませんか?と内側の僕に言われたけど最後まで読んでダメージドになってしまったら一体誰が責任とってくれるの?

自分が汚いなと思ったら綺麗にしようとするのでそれ故に僕は外見だけは美しくいたいなと自分の美しさの基準で髪を伸ばすのですがあまり世間から評判は良くなく、切ったほうがいいよ、短いほうが普通に見えるよってハ?!???!ぼぼぼぼぼぼくは至って普通ですけど!?!?何をもっておまえは僕のことを普通じゃないと認定してふつうにはしようとしているのですか?おまえのふつうじゃ生き辛いんですよ、理解してくれって思ってないからせめてほっといてくれ俺の氷の城に妹だからといって入ってくるな、ありのままの姿みせるのよってありのままの自分になったエルザの城に土足で踏み込んでくんじゃねえよやっぱり一人じゃ生きられないでしょ?みんなといたほうがたのしいね!っていう同調圧力やめませんか?

僕は一人で楽しいわけじゃないですけど文学好きで整った横顔の不機嫌な女の子が家にいればそれでいい。